自然な流れのなかで誕生した相思相愛コンビ|アンエンユリ インタビュー#1
「Project2」のテーマである“Healthy Junk”の精神をもとに、ゲストに潜む相対する中身、二面性にフィーチャーしていくインタビュー企画。今回は、「アンエンユリ」の愛称でも知られる須田アンナとYURINOをゲストに迎える。
2021年に立ち上げたYouTubeチャンネル『アンエンユリ』はチャンネル登録者数20万人を超え、同時期にスタートさせたプロジェクト「episode(エピソード)」ではアパレル、コスメのブランドを展開するなど、マルチな活躍から目が離せない2人に、ルーツとなるダンスを始めたきっかけから、続けている美容法などのプライベートな部分まで話を聞いた。
まずは「2foods 渋谷ロフト店」が提供してくれた「エバーエッグオムライス(プラントベースデミグラスソース)」を試食した2人。「普通に卵だよね」「メチャクチャおいしい」と盛り上がるところに、にんじんや白いんげん豆といったプラントベースの原材料から作られていると伝えると「ニンジン苦手な人でも食べられますね」とさらにテンションアップ。しっかり味わってもらったところでインタビューがスタートした。
2人がダンスにのめり込むようになったきっかけ
――ダンスをはじめたきっかけを教えてください。
須田:私は小学生のときにやっていたいろいろな習い事の延長線上にダンスがあったという感じです。自分から「ダンスをはじめたい」というよりも、お母さんが。私がすごく内気な性格で人見知りだし、あまり笑わないような子だったのを心配して「ダンスをやってみたらどう?」って。それがきっかけでダンスをはじめた感じで、お母さんきっかけです。
――お母さんありがとうですね。
須田:そうですね(笑)。
YURINO:私がダンスをはじめたきっかけは、小さいころから体を動かすのがメッチャ好きで、外でメッチャ遊ぶ子だったんです。でも、私はダンスを習いはじめたのが小6の最後のほうとか中1とか、遅いんですよ。その頃にしたら早いけど、いま考えたら遅いかな。もっとみんな小さいときからはじめていたんですけど、私は地元が宮崎なので、当時はダンススタジオも2つか3つぐらいしかない感じだったんです。それでも私は「ダンスをやりたい!」みたいな。小さいころディズニーランドに来れたときに「パレードのお姉さんみたいになりたい」と思ったり、それこそ、テレビでアーティストのうしろのダンサーの子が自分と同じ歳とか、そういうのにすごく影響されて「自分もダンスをやりたい!」ってなりました。
――そういう人たちに影響されて、EXPG STUDIOに入られたんですね。確かに当時キッズダンサーはまだそんなにいないですよね。
YURINO:少なかったと思います。
須田:学校でダンスやっている子も少なかったよね。
――学校でダンスの授業とかはなかったですか?
YURINO:まだ、なかったですね。私たちのあとからでした。
須田「とにかくダンス! ダンス!」
――ダンスを習いはじめて、そこからどういう風に芸能界の活動につながっていったんでしょうか?
須田:私はダンスをはじめて、例えば安室奈美恵さんとかBoAさんとか、そういう女性でダンスを踊って歌っている方に憧れるようになって。それで、いろいろな人をYouTubeとかで観ているときに、当時YURINOちゃんがHappinessというグループで活動していて、地元の方のイベントにくるのを見つけて。それで、「ステージに立っている同い年ぐらいのお姉さんたちを観てみたい」みたいなすごく軽い気持ちで観に行ったら、虜になっちゃって「あの人たちみたいになりたい!」という夢ができて、芸能人になりたいというよりもステージに立って踊りたい気持ちが強くなって。そこからEXPG STUDIOに入って、隣で踊りたいみたいな気持ちでHappinessを追いかけていたというか。
――その当時を考えると、こうして2人で活動しているのはすごいですね。
須田:そうなんですよ、夢のような話なんです。追いかけていまに至るんです。
――追いかけられていたYURINOさんはいかがですか?
YURINO:私はとにかくダンスが好きで、メッチャ頑張ってやっていて。そうしたら、通っていたEXPG STUDIOがそういう若い子どもたちをピックアップして夢を叶えてくれる場所だったから、そこで自分もピックされて。スカウトというか、デビューするグループに入ってほしいと言ってもらえて。
――2人ともEXPG STUDIOで選抜されたのが活動するきっかけになったんですね。
YURINO:そうですね。でも、「芸能人になりたい!」とかじゃないよね。「ダンスが大好き、みんなの前で踊るのが超楽しい」みたいな。
須田:そうそう。メッチャそういう感じ。
YURINO:バックダンサーになりたいという夢はずっとあったけど、自分が前に立ちたいというのは、別になかったよね。
須田:なんか違うよね。
YURINO:芸能人になりたいとかではないけど、目立つのは好きだみたいな。
須田:そうそう(笑)。スポットライトとかは好きだけどみたいな。
YURINO:発表会とかで目立ちたいけど、アーティストさんになりたいとかじゃない。不思議だよね。
須田:とにかく「ダンス! ダンス!」みたいな。
YURINO:そういう感じでした。
――ちょうどいい感じに時代の流れに乗って、ちょうど輝ける場所を見つけたような感じだったんですね。
YURINO:そうだと思います。
須田:本当にそういう感じです。
軽いノリでスタートした「アンエンユリ」
――「アンエンユリ」として活動するようになったきっかけはあるんでしょうか?
須田:それが……、そんなに(笑)。かしこまった感じで「アンエンユリとして何十年も一緒に頑張ろうね!」みたいな感じじゃなかったんです。
YURINO:確かに。
須田:それぞれが人生の選択肢を選ばなきゃいけないとなったときに、考えていたことが似ていたから。毎日一緒にいたから仲もよかったし、好きな事とかモノとか似ていることが多かったし。なんか「やってみる?」みたいな感じで(笑)。
――どちらから「やってみようよ」と誘ったんですか?
YURINO:どっちかな?
須田:覚えてないなあ。自然だったよね。きっかけと言われると難しいんですけど、当時は2人でほぼ毎日一緒にいたから、真面目な話とか将来の話とかをすることが多くて。「あれやりたいよね、これやりたいよね。ああいうのは嫌だよね」とか話をしているうちに、自然と「やる?」みたいな感じになっていたよね。
YURINO:そうだね。
――では、仲良しで気が合うという感じで。
須田:本当にノリな感じはあるよね。
YURINO:確かに。だからこうやって「アンエンユリ」として取材を受けたりするのは想像してなかったです。
須田:ビックリだよね。
YURINO:グループで活動しているときから「アンエンユリ」って、ファンの人にもわかりやすいように、コンビ名みたいなのを勝手につけてて。その名前で何年かやっていたから、YouTubeのチャンネル名をつける時に「じゃあ、それでいっか」みたいな感じで。チャンネル名としてつけたのが、「アンエンユリですか?」みたいな感じでコンビ名として呼ばれるとは思ってなくて。
須田:思ってない思ってない。おもしろいよね。
――いまやすっかり板についてますよね。
YURINO:そうなんですよね。
須田:深く考えずに始めたことが、こんなに愛されるとは……。
YURINO:ラッキーだよね。恵まれていると思います。
須田:グループの頃から、ファンのみなさんもこの2人を「#アンエンユリ」ってハッシュタグをつけてくれたりとかして。支えられていまがあるという感じです。
次回は2人が展開するプロジェクト「episode」や好きなファッションについて話を聞く。
▼アンエンユリのインタビュー動画はこちら!