「もう少し自由に、もう少し肩の力を抜いて、真面目に愛を持って」|今井華 インタビュー#5
「Project2」のテーマである“Healthy Junk”の精神をもとに、ゲストに潜む相対する中身、二面性にフィーチャーしていく特別インタビュー。今回のゲストは、ギャル雑誌『egg』の専属モデルとしてデビューし、『テラスハウス』(フジテレビ系列)などの番組に出演、アパレルブランドをプロデュースするなど、多彩な活躍を見せてくれる今井華。
自らも「ペスカタリアン」として知られ、今回実現した「2foods(トゥーフーズ)」が「カゴメ株式会社」と共同開発したレトルトタイプのプラントベースエッグ「Ever Egg(エバーエッグ)」と、ギャル雑誌『egg』とのコラボレーションでは、現役eggモデルのみりちゃむ、まぁみとともに、特別号『Ever egg』の表紙を飾り、Z世代へSDGsやプラントベースフードをギャル流に身近に伝えてくれた。
ファッションや美容に対する考え方を話してくれたパート4に続き、最終回となる今回は『テラスハウス』時代の思い出や今後の目標について語ってもらう。
記憶がないぐらい忙しかった『テラスハウス』時代
――今井さんと言えば『テラスハウス』のイメージもあるかと思います。出演されて変わったことはありましたか?
今井:すごくいろいろな方に私を知ってもらいましたね。人生の大きいターニングポイントとして、上位3つのなかに『テラスハウス』は必ず入ってきます。やっぱりそのぐらい流行りでしたし。
――当時はみんな観てましたからね。
今井:だからこそ嫌だったし……。
――本当ですか?
今井:上京してすぐだったし、一番楽しくて遊びたいときに、本当にすぐ(『テラスハウス』に)参加だったので。すごくとんがっていたころだったので、「私はそのために東京に来たんじゃない」って、嫌すぎたときもあったんですけど、いまとなれば、とてつもない大切な仲間や友だちができましたし、私にとってはすごく貴重な数か月間でした。感謝してもしきれないぐらい大切な人たちに出会いました。
――いまも出会った方たちとは仲良くされていますか?
今井:はい。演者はもちろんスタッフさんとも。そのぐらい私の大事な人たちです。
――第二の家族ぐらい?
今井:そうですね。でも、変に集まってというよりはみんながそれぞれ孤立していて、ちょうどなバランスで距離感を保てているんですよ。会えば家族のようだし、遠い親戚にたまに会う感じで。
――一緒に住んでいたわけですよね。
今井:不思議ですよ、知らない人と急に住むって。私ストレスで全然寝れなくて、ソファーの裏とかで寝ていたらしいです。朝起きてみんながまず私のことを探して。ソファーの裏とかカーテンのなかとか、「面白い生態だね」って言われました(笑)。
――なんでそこで寝ちゃうんですか?
今井:女子は同じ部屋なので、みんなと寝られなかったんです。だから1人でソファーの裏とかで。なぜかソファーじゃないんです、ソファーの裏とかカーテンのなかとかよくわからないところで寝ていて……。実はあまり記憶がないんです。
――記憶がないんですか?
今井:メチャクチャ忙しくて、夜中帰りの早朝出発みたいな。それで帰ってきたらカメラを回したりするので、もうほとんど記憶がないんですよ(笑)。
――それほど当時は多忙だったんですね。
今井:でも楽しかったです。
――充実していました?
今井:充実していました。そのときは忙しくてナンボだと思っていたので。いまとなれば、よく頑張ったなと思います(笑)。
仕事が大事だった20代とはまったく別の生き方を
――今後の目標や目指している姿を教えてください。
今井:ここからの私の人生を作っていくとなったときに、私は自分にとっての優先事項を間違わないようにと心に決めています。その最優先事項には家族、友だち、恋人、健康があります。まだまだ半人前ですが私なりにこれまで色々な経験をしてきて、その経験のなかでこれさえブレずにいれば幸福度ってすごく高い状態でいられるんだなと感じました。仕事が一番に来る人もいるかもしれませんが、私の一番はそこではないなと。器用ではない私はバランスが崩れてしまうんです。だけど、優先事項だけ間違わなければ乱れることが少ないなって。20代の10年でこれからの生き方のヒントを本当にたくさん学びました。
――なるほど。
今井:これからはなにが大切かという優先順位をしっかりとつけて、30代からの10年を生きようかなと思っています。そのなかには、いままでできなかった「学び」の時間も含まれているんです。これまで、本当に勉強をしてこなかったなと思ったんです。10代は勉強したくなかったんですよね。そして、勉強してこなかったことを後悔した20代で、これからは勉強していきたいなと思う30代というか。
――具体的に「学び」というのはどういうことを?
今井:今回の(コラボの)お話を受けた理由の大きなひとつとして、私自身が“No Meat食”に取り組んでいることもあり、ほかにもペスカタリアン、ベジタリアン、ヴィーガンなど、さまざまな選択肢ありますが、まだまだ取り入れる人が少ないなと感じています。より多くの人にそれらを知ってもらって、「これからの選択肢のひとつに入れたいな」と思えるような、有益で、おいしく、楽しく、健康で、美しさを得られるような事を広められたらなと思っています。まだまだ私自身も学んでいる途中ですが、“食”を通して誰かの心身のサポートができるように更に学びを深めているところです。
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