ジャンルに縛られず、どんなビートでも歌って踊りたい|$HOR1 WINBOY、Ashleyインタビュー#1

 

 今回は、2foodsのサブブランドである「2Series」から発売されるプラントベースエナジードリンク「2Energy」と同名のコンセプトソングをリリースするラッパーの$HOR1 WINBOYとシンガーのAshleyに話を聞く。インタビュアーはこの曲のトータルプロデュースを務めたラッパーのLUNA

 

2Energy」の「わたしたちのエナジーは、もっと自由で、わがままだ。」というキーメッセージに対し、Z世代を代表する2人はどういったイメージで制作にあたったのか。まずは2人が活動をはじめたきっかけから紐解こう。

携帯とイヤホンだけで遊び感覚

 

LUNA:まずは自己紹介とご自身の活動について聞きたいと思います。

 

$HOR1:はじめまして$HOR1 WINBOYです。自分は2020年、コロナがちょっと流行りだした頃にアーティスト活動はじめまして。そこからの4年間でいろいろ曲を出してきたんですけど、やっと去年アルバムを出したタイミングで自分がやりたいことができて、今に至るって感じです。

 

LUNA:コロナを機にソロでアーティストになるって、なかなか勇気がいるんじゃない?

 

$HOR1:そうですね。

 

LUNA:前に出られないというか、ライブもできないときに。

 

$HOR13歳から19歳ぐらいまでずっとダンスをしていたんですけど、19歳のときにあるグループに加入したのがきっかけで上京して。でもそのグループがちょっと自分的には違うと思って抜けて。それで、ソロで活動しようとなったのが、ちょうどコロナの最中だったんです。

 

LUNA:逆に制作にはよかったんですね。

 

$HOR1:メッチャ集中できました。知識はゼロでしたけど。

 

LUNA:でも音楽は聴いて育ってきたからね。

 

$HOR1:そうですね。

Ashley:去年デビューして、R&Bシンガーやっています。いまLUNAさんにプロデュースしてもらっています。うちもコロナ中にLUNAさんから連絡が来て会って、そこからいろいろずっと音楽を作ってます。

 

LUNA:コロナ前は?

 

Ashley:音楽はずっと好きで、ギターで弾き語りとかしていて。そういうのをよくTikTokとかInstagramに載せてたから、多分LUNAさんもそこから見つけてくれたと思うんですけど、ずっと音楽大好きでやらせてもらっています。

 

LUNA:ラッパーやシンガーになったきっかけは?

 

$HOR1:最初のほうは知識がなさすぎて「どうやって曲を作るんやろう」とか、まずそこからで。もちろん機材もないし、あるのは携帯とマイクがついてる有線のイヤホンだけ(笑)。それを使って、とりあえず「オートチューンというやつがあるんか」と。やり方もわからないまま一発で、「とりあえずこのキーかな」みたいな。

 

LUNA:携帯でオートチューンって使えるの?

 

$HOR1:アプリがあるんです。

 

LUNA:すごい時代だね。

 

$HOR1:手軽にオートチューンが使えたんで、とりあえず楽曲を作ってみて。それが楽しくなってきたんですよね。最初のほうは遊び感覚でやっていたので、曲もラップというよりは、適当に作っていたんですよね。でも、自分の性格とファッションとやりたい音楽性がそっちじゃなくて。やりたいものが作れなかったから、「これは勉強しないとな」と。勉強していくたびに「やっぱり違う」となって、ラッパーになっていったんじゃないかなと思います。

 

LUNA4年経ってどうですか?

 

$HOR1:やっとスタイルが確立されて、気持ちよく自分のやりたいようにできているなというのはあります。

 

LUNA:最初はメロディーから入る? それとも言葉から?

 

$HOR1:自分はメロディーからです。

 

LUNA:どういうときに書く?

 

$HOR1:そのときにあったこととか、たとえば「これおいしいな」とか(笑)。

 

LUNA:その場で書くタイプ?

 

$HOR1:そうですね。その場で書いちゃうタイプっすね。

Ashleyからはいろんなメロディーが出てくる

 

LUNAAshleyさんは?

 

Ashley:うちは母方の親戚が音楽をやっていて。駅前で、お母さんの弟がギターを弾いて妹が歌ったりとか。それを小さいころから見ていたから、歌っているおばさんを見て真似するようになったんですね。ずっと音楽が好きだったんだけど、もっとやろうと思ったのは、中学生ぐらいのときかな。小学生のときにテイラー・スウィフトがギターを弾きながら歌っているのを見て、「これやりたい!」と思ったんです。そこからちょっとコードを覚えて、いろんな曲を何回も練習しました。好きなシンガーのメロディーをずっと真似していました。

 

LUNA:すべては真似からなんだ。

 

Ashley:そうですね。すべて真似からです。

 

LUNA:シンガーとしての自分のスタイルはどんな感じだと思います?

Ashley:小さいころから聴いているジャンルがバラバラで、いろいろなものを聴いているから。もちろんR&B、ヒップホップも好きだけど、あまりジャンルにしばられずに自分が好きな音楽を。それがシンガーの特権だと思っていて、いろいろなジャンルにいけるし。

 

LUNA:日本だとヒップホップしか聴かないとか、けっこう閉鎖的なところがあって。海外だとラジオ文化もあるから、いろいろなジャンルを聴いて、だからオーケストラだったりカントリーからサンプリングしたりするんだけど。そういう意味では、プロデュースしていてもAshleyからいろいろなメロディーが出てくるからすごくいいなと。

 

Ashley:「これだけ」というのにあまりしばられたくなくて。いろいろなジャンルをやってみたいし。

 

$HOR1:一緒一緒。

 

LUNA:そうだよね。ダンサーさんも、どんなビートでも踊れたほうが強いもんね。

 

次回は二人のラッパー・シンガーとしてのスタイル、ブレークスルーのタイミングを聞く。

 

▼Ashleyと$HOR1 WINBOYが歌う「2Energy」MVはこちら!

 

 

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