ジャンキーよりも超ヘルシー|DALUインタビュー#3
「Project2」のテーマである“Healthy Junk”の精神をもとに、ゲストに潜む相対する中身、二面性にフィーチャーしていく特別インタビュー。
6月に前作から1年半ぶりのアルバム『Unbirth』をリリースしたラッパーDALU。Normcore Boyzを経て、Tokyo Young Visionのフロントマンとしても注目を集める彼にフォーカスを当て、深掘りしていく。
インタビュアーを務めるのは、自身のYouTubeチャンネルを中心に、HIPHOPとファンションカルチャーにまつわる情報を発信しているレイ。
今回はインタビュー場所でもある「2foods 渋谷ロフト店」が提供してくれたプラントベースフードを食べつつ、食生活への意識の変化を聞いた。
ライブ前は水がぶ飲みして整える
レイ:2foodsからスパイシージャンクバーガーをいただいたので、食べてみましょう。
DALU:いただきます。
レイ:どうすか?
DALU:メチャメチャうまい! 本物の肉との違いがマジでわかりません。
レイ:食感も味も、動物性の肉と本当に変わらないよね。
DALU:ちょうどいま食生活に気をつかっているタイミングだったから、普通のハンバーガー食べてなかったの。超久々のバーガーだからアガってる。ツアーとかが始まると各地でおいしいご飯とか食べさせてもらったりすることもあるから、都内に戻ってきているときはずっと気をつかって野菜中心の生活とかジムに通ったりして、メンタルから整えている感じで。
DALU:やっと体に気を使えるようになってきて。いままでは本当にジャンクなものばかり食って、酒を飲み散らかして、タバコも吸って。夜生活して朝寝る生活だったから、肌の調子とかも超悪いし、昼起きてモチベも悪いし。そういうのが最近キツかったっす(笑)。だからひたすらに変えなきゃいけないなと思って。
レイ:そういう環境に身を置いていると変えるのはすごく難しいんじゃない?
DALU:メチャメチャムズい。
レイ:クラブだとみんなお酒飲んだりしてるから。
DALU:リアルな話、ちょっと付き合いが悪くなっちゃうわけよ。
レイ:そこで離れる友だちは友だちじゃないよ。
DALU:だよね。離れてないけど(笑)。俺自身が「付き合い悪いかな……」ってしょげちゃうんだよね。だけど、いまはそのぐらいストイックにいたいなと思って。お酒も飲む量を超減らしているし。
レイ:ライブ終わりにちょっと飲むくらい?
DALU:ライブ終わりはガッツリかな(笑)。
レイ:ライブ前にも飲む?
DALU:前はあったけど、最近はそれすらも違うよね。なんかもう、水をガブ飲みして整えてる。
レイ:それが一番いいと思うよ。
DALU:本当にメチャメチャいいのよ。汗も超出るし。なんか考え方変わってきちゃって大丈夫かなこれ(笑)。
レイ:最近のDALUのインスタは、常にジム行ってライブして曲作ってだもんね。
DALU:そうだね。完全にゾーンにいる。みんなでツアー回ったりしてさ、仲間たちを連れて行くから。とりあえずいまは俺がちゃんとこのサイクルに適応しないと。ちょっと崩れたらみんなのモチベも崩れちゃうかなと思いながら、なんとかやらせてもらっています(笑)。
常に自分がイケてる状態を保つ
レイ:実際に食について意識していることはある?
DALU:最近は特に大豆とかをメッチャ食うようにしている。1日1回は絶対、たとえば豆腐を食べるようにしていたり。鶏肉も食べるけど、ほぼ野菜中心。
レイ:一番好きな食べ物とか料理はある?
DALU:最近は野菜炒め(笑)。もやしが入った野菜炒めを家で爆食いしてる。
レイ:コスパいいしね。
DALU:コスパいい。それと、豆腐ともずく。俺の知り合いが沖縄から大量にもずくを買ってきて、いまそれが冷蔵庫にメッチャ入ってる。今日ももずく酢を食べてから来ました。そういうのでバランスを整えている感じかな。
レイ:DALUはフィリピンにルーツを持っているよね。フィリピン料理で一番好きな食べ物は?
DALU:アドボという料理かな。メチャメチャうまいけど、うますぎて体がデカくなる(笑)。アドボは本当にジャンク。
レイ:醤油ベースの煮込みみたいな料理だよね。
DALU:そうそう。醤油と砂糖と、酒を入れても全然OK。うますぎて全部食っちゃう。あと、シニガンという野菜スープがちょっと酸っぱい系で美味いね。
レイ:野菜はなにが入っている?
DALU:なに入ってたっけな……わかんない(笑)。わかんないけど、シニガンのほうが全然ヘルシーだし、そっちのほうがいまの俺には合ってる。アドボのジャンクさはなかなか離れられないけど。
レイ:ジャンクはたまにメチャメチャ食いたくなるよね。
DALU:基本食いたいけど、食っちゃうとあのときの自分に戻っちゃうから(笑)。
レイ:食生活を変えたきっかけは?
DALU:今回のアルバムの制作のときに、同時にツアーがあったんだよね。それに、レイにも来てもらったZERO TOKYOでのリリースパーティーも1時間弱ぐらいぶっ通しでやって。そうなるとやっぱり、前までの食生活では体がもたないしジャンプできない。で、声が出ない。それを切り替えるには、体を軽くしていくべきだなって考えるようになって。モデルもやってるから、常に自分がイケてる状態を保つということにフォーカスするようになりました。
レイ:ZERO TOKYOのライブのあとにぶっ倒れたじゃん。最近はどう?
DALU:全然ぶっ倒れないよね、マジで。なんなら声も全然出てるし。
レイ:じゃあ体感しているんだ。
DALU:うん。けっこう体感しているから、これを続けたほうが多分ツアーの途中でもっと格好よくなるかなと(笑)。それはもうイメトレだよね。超越してそのときの現実に落とし込んでいく感じ。
レイ:次に会うときはバキバキになっているでしょ。
DALU:そこまで頑張る。やっとそういう気持ちになれたよね。マジな話で、いろいろな人と関わったり、メディアにも出るようになったから、そういうところをちゃんと気を使わないとなって。本当にジャンキーになりすぎたくないから、超ヘルシーに頑張りたいという気持ちだね。
次回はTokyo Young Visonのメンバーについてと、今後の展望について聞く。
▼DALUのインタビュー動画はこちら!