「このまま進行すると胃がんのステージ1ですと言われて……」|今井華 インタビュー#2

Project2」のテーマである“Healthy Junk”の精神をもとに、ゲストに潜む相対する中身、二面性にフィーチャーしていく特別インタビュー。今回のゲストは、ギャル雑誌『egg』の専属モデルとしてデビューし、『テラスハウス』(フジテレビ系列)などの番組に出演、アパレルブランドをプロデュースするなど、多彩な活躍を見せてくれる今井華。

 

今回実現した、「2foods(トゥーフーズ)」が「カゴメ株式会社」と共同開発したレトルトタイプのプラントベースエッグ「Ever Egg(エバーエッグ)」と、ギャル雑誌『egg』とのコラボレーションでは、現役eggモデルのみりちゃむ、まぁみとともに、特別号『Ever egg』の表紙を飾り、Z世代へSDGsやプラントベースフードをギャル流に身近に伝えてくれた。そして、彼女は肉を食べない食生活を送る「ペスカタリアン」としても知られている。

 

モデルデビューのきっかけや彼女にとっての「ギャル」について語ってくれたパート1に続き、今回は『egg』と「2foods」のコラボに参加するきっかけや、ペスカタリアンになった経緯などについて聞いた。

 

 

ギャルは世代を越えて一瞬で通じ合える

 

――久しぶりに『egg』の表紙を飾ることになりましたが、感想はどうでしょうか?

 

今井:まずこの話を伺ったときに「おお……大丈夫かな」って思いました、率直に。一回りぐらい違うギャル、まぁみちゃんとみりちゃむちゃんに会ったこともなかったし、正直「大丈夫かな」という不安が一番強くて。でも、そこで勝ったのはギャルのマインドというか、「まあ、いけるでしょ」みたいな(笑)。

 

――さすが(笑)。

 

今井:「深く考えなくてもいけるでしょ。ここは深く考えるべきじゃないでしょ」と思って(笑)。そんな感じで受けたのがきっかけです。やっぱりギャル雑誌だったので、ここはギャルのマインドでいていいんじゃないかなと。いろいろ考える必要もないんじゃないかなと思って。まあでも驚きましたね。だいぶ驚きました。「え? いまさら大丈夫ですか」っていうのはありましたよ。

 

――やっぱりビックリだったんですね。

 

今井:(最近は)表で活動するということをもうほとんど考えていなかったので、そこで迷った部分もありました。

 

――なるほど。それで悩んで……。

 

今井:悩んだのは30分ぐらいです。

 

――早かった(笑)。

 

今井:やっぱり軽いんですよ。そういうところはあっさりいけるのがギャルじゃないですか(笑)。ここはもう「なんとかいけるだろう」と短めに考えてみました。

 

 

――みりちゃむさんとまぁみさんと撮影をされたそうですが、どうでしたか?

 

今井:初めてお会いしたんですけど、やっぱりギャルってかわいいなって。もう友だちのように話しかけてきて(笑)。なにも垣根がないというか、先輩という垣根はきっとあるんでしょうけど、やっぱりフランクなんです、いい意味で。話しやすいといったら単純なんですけど、彼女たちもきっとわかっているんですよね、同じ(ギャルの)血が流れている人間だということを。お互いに警戒していないし。

 

――「ギャルの先輩だ」みたいな。

 

今井:本当にそんな感じでした。「私にもこの時代があったな」っていう懐かしいところと、「つけま何枚?」みたいな会話ができるというのが新鮮で。濃密な時間でした(笑)。あの子たちは「30歳になったら華ちゃんみたいになりたい」とか言ってましたけど。

 

――うれしいですね。

 

今井:うれしいですけど、「そんな急がなくても大丈夫、いずれなるから急ぐ必要はないよ」って(笑)。だって二人はまだ20歳とか21歳ですもん。

 

――ちょうど華さんが活躍されていたときの年齢ですね。

 

今井:そうですね。だから、「私のことよく知っているね」って言いましたもん。10歳離れていると、たとえば私が20歳のときって30歳のモデルのことを知らなかったんです。ギャルは興味がないエリアに対しては自ら足を踏み入れないので。だから「彼女たち私のこと知っているのかな?」と思いましたね。でも、知っていてくれてうれしかったです。

 

――それでフランクに話しかけてくれて、ギャルだからすぐ仲良くなってという。

 

今井:馴染みが早いですね、恐らくおかしいぐらい早いですよ。ギャルのいいところ、ギャルあるあるです(笑)。

 

 

運命を感じたコラボレーション出演

 

――今回の「2foods」の人参や白いんげん豆を原料として使用したプラントベースのたまごじゃないたまご「エバーエッグ」と雑誌『egg』のコラボですが、話を聞いたときはどう思いましたか?

 

今井:「2foods」には何度も食事に行ったことがあったので、まず「知っている!」というところからですね。私自身、ペスカタリアンに取り組んでいるので、すべてに刺さっているじゃないですけど、興味がありました。そして、私の古巣である『egg』なので、この話は受けるべきなんじゃないかと思いましたね。SDGsを若い子たちに広めましょうとよく耳にしますけど、こういうことがきっかけになるのではないかというところと、私自身ペスカタリアンになってたくさんいいことを知れたし体験したので、その話ができるきっかけをいただけたのがうれしかったです。

 

――本当に今井さんにピッタリの企画というか。

 

今井:そうですね。『egg』、ペスカタリアンときて、「その状況は私しかいないんじゃないですか?」という感じでした(笑)。

 

――ちょっと運命を感じちゃいますよね。

 

今井:そう(笑)。よくここがコラボしたなって思いました。「あれ? 麻布十番にある2foodsですよね」って。八重洲の地下街のお店にも行ったことがあります。

 

――普段からかなり利用されているんですね。

 

今井:そうなんですよ。普通に食べるんですよね(笑)。カフェしに行ったり、普通に食事に行ったり、ウーバーイーツしたり。

 

――本当に運命みたいな感じですね。

 

今井:そうです。「これは話せることがたくさんある」と思ったので出演させていただきました。

 

――ペスカタリアンとのことですが、そうなったきっかけはあるんでしょうか?

 

今井:私、胃腸がすごく弱くて。人間ドックに行ったら、胃の粘膜がほとんどない状態で「このまま進行すると胃がんのステージ1です」という診断だったんです。だから「負担をかけないようにするには?」というところから。まあ、飲酒もしますし、胃腸にとってストレスを日々与え続けているじゃないですか。「自分の選択で毎日取り組めることってなんだろう?」と思ったときに、私はペスカタリアンの存在を知っていたので。それと、私は慢性便秘で下剤と友だちの生活を何年もしていて。

 

――そうなんですね。

 

今井:もう10代のころから自分が便秘だということを認めていたし、でも改善しようとはしなかったので、人間ドックをきっかけに「これは少しでも生活環境の改善をするべきだな」と思って、ペスカタリアンに取り組み始めたんです。まず第一にお肉を食べないという選択をする。出汁などはいただくんですけど。

 

――出汁は大丈夫なんですね。

 

今井:そうです。精肉というところなんです。やっぱり消化器官に負担をかけるものなので。出汁はOKとしていて、胃腸のため、健康のために精肉だけを食べない。そこがすごく大きかったですね。その効果はすぐに現れて、下剤はあれから飲んだことないです。

 

――えー!

 

今井:下剤はまったく飲まなくなりました。あと、毎日同じ時間に便意が訪れます。メチャクチャ変わりました。衝撃的でした。

 

――どのぐらいで結果が出てくるものなんですか?

 

今井:23か月ぐらい。半年はいってないと思います。

 

 

――ペスカタリアンを続けてどのくらいですか?

 

今井:3年ぐらいだと思います。年に5回未満はお肉をいただくこともあるんですけど、やっぱりバランスですよね。食べたらまた整える生活をしてという。

 

――最初は「どうしてもお肉を食べたい」みたいなことはありましたか?

 

今井:最初はありましたね。無理にやめている感じがちょっとストレスだったりもしました。だけど、続けて習慣化させていったら、すごく不思議なことに、お肉の存在自体を忘れているんですよね。私は「食べたい」って思うことが無に等しいぐらいになっていて。友だちと食事に行くとき、友だちはお肉を食べたかったりもするんですけど、年齢も年齢ですので「胃もたれがすごい」って言うんですね。だから、牛肉だけは食べるのをやめているとか、豚、鳥はOKにしている、鳥だけはOKにしているとか。やっぱり食べるもので体調ってすごく変わるので。

 

――本当に口にするもので変わりますよね。

 

今井:美を保つためにもそうですし、内面的に胃腸を保つという意味でもそうなんですけど、やっぱりお肉はほどほどにする。「食べない」という選択肢じゃなくてもいいと思うんです。

 

――極端じゃなくて。

 

今井:そう、極端じゃなくていいと思うんです。減らしていくってことが、特に女性は自分をきれいにするため、健康にするためにはすごく大事なんじゃないかということが、(自分の生活と)ちゃんと結びついてきたので。ペスカタリアンはずっと続けていくつもりでいます。

 

――自分にプラスになっているんですね。

 

今井:ストレスが減るというのが一番大きいです。「下剤と友だち」な女の子たちって、昔はすごく多かったんです。痩せなきゃいけない、細くてナンボという時代があったので、若いながらも下剤を常飲しているギャルもいて。でもいまはそういうガリガリ時代もなくなってきたんじゃないかなって。心身ともに健康であることがなによりも大事ということをみんながわかってきたなと思っているので、この波とともにペスカタリアン、プラントベースフードというものがもっともっと浸透していくべきだと思うし、それを知ってもらうきっかけを作れればと思っています。

 

 

次回のパート3では今回に引き続き、プラントベースフードに対する熱い想いを語ってもらう。

 

 ▼今井華のインタビュー動画はこちら!

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