「エバーエッグはプラントベース界に衝撃を与えた」|今井華 インタビュー#3

Project2」のテーマである“Healthy Junk”の精神をもとに、ゲストに潜む相対する中身、二面性にフィーチャーしていく特別インタビュー。今回のゲストは、ギャル雑誌『egg』の専属モデルとしてデビューし、『テラスハウス』(フジテレビ系列)などの番組に出演、アパレルブランドをプロデュースするなど、多彩な活躍を見せてくれる今井華。

 

自らも「ペスカタリアン」として知られ、今回実現した「2foods(トゥーフーズ)」が「カゴメ株式会社」と共同開発したレトルトタイプのプラントベースエッグ「Ever Egg(エバーエッグ)」と、ギャル雑誌『egg』とのコラボレーションでは、現役eggモデルのみりちゃむ、まぁみとともに、特別号『Ever egg』の表紙を飾り、Z世代へSDGsやプラントベースフードをギャル流に身近に伝えてくれた。

 

ペスカタリアンになったきっかけなどついて聞いたパート2に引き続き、パート3ではプラントベースフードに対する想い、願いを語ってもらった。

 

 

 

プラントベースフードのこれからの課題

 

――海外に行かれた際に、プラントベースフードの違いを感じることがあると聞きました。どんなところでしょうか?

 

今井:まずスーパーマーケットに行くと、プラントベースコーナーがとても充実していて、ひき肉ひとつにしても、一体何社が作っているんだというぐらい。日本だと選択肢が全然少なくて……。アメリカやオーストラリアはプラントベースが日常的に取り入れられているんだなというのをスーパーで見て本当に実感しました。

 

――専門店とかではなくて、普通の一般的なスーパーマーケットですか?

 

今井:専門店という感じではなくて、専門コーナーでもないんだと思います。あの陳列は、もう日常の一部なんだと思います。そのぐらいウインナーにしても、ソイミートにしても、パテにしても、それぞれ成型された状態で売られていたりするんです。そしてなにより、おいしいんです。

 

――なるほど。

 

今井:やっぱり大豆臭さというのは否めないと思うんですけど、ほとんど肉。すごく進んでいるんだなって、本当にビックリします。おいしさがついてくるって、日常的に取り入れるためには必須だと思っているので。

 

――毎日食べるものだから、おいしいものじゃないと続けられないですよね。

 

今井:そうなんですよ。私も日本の製品を使っていますけど、やっぱり大豆の香りが強かったりして。だいぶ進んできてはいるんですけど、もう一歩進んでもいいんじゃないかなって。日本製品が充実して、もっとおいしくて、もっと使いやすくて、取り入れやすくてっていうのがあってほしいなと思いますね。私がソイミートを食べているのを知っている友だちも挑戦しようとしているみたいなんですけど、どうやって調理をすればいいのかがまずわからなかったり、レシピ本やレシピサイトを見たとしてもあんまり書かれていなかったりするので、それを使うぐらいだったら肉を食べるという選択肢になってしまって。(プラントベースフードの)使いにくさというところはすごく課題だなと。自分でも料理をしていて、インスタグラムでソイミートのレシピとかをあげてますけど、やっぱりみなさん肉で作っちゃいますよね(笑)。

 

――常に選択肢があれば、生活の一部になって取り入れやすくなりますよね。

 

今井:お肉の代替品であるにもかかわらず、精肉コーナーでは売ってないんですよね。そこはすごく疑問に思ってます。ソイミートって乾物コーナーにあるんですよ。乾燥のミンチタイプとかはお麩とかと並んで置かれていて、みなさん気づかないんです。わからないんですよね。お肉の代替品である以上、みなさんに知ってもらって手に取ってもらうためには、お肉の隣にあるべきだと思うんです。もし間違って買ったとしても、おいしかったら別になんの問題もないなと思っていて。やっぱり代替品である以上は精肉コーナーにソイミートがあるべきだと思うんです。「そこにあればいいのになあ」って、いつもスーパーに行って思っています。ちなみにアメリカとかではもちろんお肉のコーナーにあります。

 

――なるほど。

 

今井:それは文化の違いでもあるんでしょうけど、「全然違うな」と感じます。

 

 

 

知識のひとつとして知っておくべき

 

――お料理の材料を買うときって、日本だったら専門店とかに行ったりするのですか?

 

今井:いや、そんなことないですよ。普通のどこにでもあるスーパーにも行きますし、「ソイミートが1キロほしい」と思ったら、ネットスーパーで頼むこともあります。さまざまですけど、基本的には普通のスーパーに行きます。

 

――そこで陳列が気になるんですね。

 

今井:そうなんですよ。もちろん売っていないお店もありますけど、ここ最近は充実してきたなと思います。でも、やっぱりコーナーが小さいじゃないですか。小さいエリアにぎゅうぎゅうに詰め込んであって、ソイミートもあれば植物性オイルとかもある。プラントベースコーナーは本当にスーパーのほんの一角で。

 

――小さい感じですよね。

 

今井:そういうところはやっぱりちょっと気になります。私はプラントベースのコーナーが好きで絶対に確認するんです。目新しいものがないかって思うんですけど、あんなに大きいスーパーで本当に小さいエリアで置かれている以上、それはもう厳選して置かれているので新しいものはないんですよ。大体どこのスーパーも同じで、そういう進化が遅いです。もっともっと新しいものがどんどん展開されればいいのになと、料理を作る側からするとそう感じます。

 

――「2foods」をあらためて食べてみていかがでしたか?

 

今井:「やっぱりおいしい」というのが第一の感想です。そしてこの「エバーエッグ」はプラントベース界に衝撃を与えたと思います。本当にすごいですよ。植物とは思えない、まんま卵です。

 

――食べた方にしかわからないので、ぜひみなさん一度食べていただきたいです。

 

今井:今回はオムライスでしたけど、スクランブルエッグの状態だから、もっともっとレシピを考えられたら面白いなと思いましたね。想像が働くというか、そのぐらいおいしかったので「私だったらなにをつくるかな?」とか、すごく考えちゃいました。

 

――ナゲットも召し上がったことありますか?

 

今井:ナゲットもおいしかったです。私もいろいろなソイミートのナゲットを買うんですけど、「2foods」のナゲットは肉の繊維が表現されていて。ほかのところってミンチ状なんです。練り物っぽい感じというか。だけど、「2foods」だと繊維質みたいなものが表現されていて、よりお肉っぽくて。買って家で揚げる際は植物性のオイルを使って揚げるんです。そうすると罪悪感もなくてヘルシーだし、胃にもたれない。最高だなって思います、本当に。

 

――毎日食べられますよね。

 

今井:食べられますよね。正直、ファストフードのポテトフライとかは毎日食べたら病気になると思うんです。だけど「これはそうじゃない」ということは、絶対的に知っておくべきじゃないのかなって。知識のひとつに入れておくべきだなって思います。

 

次回のパート4では30歳をむかえた彼女のプライベートな部分に迫る。

 

▼今井華のインタビュー動画はこちら!

その他のマガジン

ルーツは札幌のストリート|SWAYインタビュー動画

団地の自販機前からラッパーの道へ|MonyHorseインタビュー動画

“氷河期時代”を振り返る |Charluインタビュー動画

梅田サイファーの不思議な関係性|KennyDoes、pekoインタビュー動画

名前の由来を公開|SANTAWORLDVIEWインタビュー動画

Categories

カテゴリー