グランドファイナルを迎えるMIGHTY CROWNにチョコプラ松尾が突撃|MASTA SIMON インタビュー#1

Project2」のテーマである“Healthy Junk”の精神をもとに、ゲストに潜む相対する中身、二面性にフィーチャーしていく特別インタビュー。

 

今回は、1991年に観客を煽るMCと曲をプレイするセレクター(いわゆるDJ)からなるチームである「サウンド」として活動をスタートさせ、各地のダンスホールを盛り上げるかたわら、選曲やMCで誰が一番観客を沸かしたかを競う「サウンドクラッシュ」というバトルにおいても数々の世界タイトルを獲得するなど、国境を超えて世界中のファンからリスペクトを集めるダンスホールレゲエ・サウンドMIGHTY CROWNからMASTA SIMONが登場。

 

2021年の結成30周年イベントで突如活動休止を発表。あわせて前代未聞の巨大なパーティーイベントも発表するなど、ファンに衝撃を与え続けるMASTA SIMONにインタビューするのは、芸能界屈指のレゲエファンとしても知られるお笑いコンビ・チョコレートプラネットの松尾駿。リスペクトあふれる松尾の真摯な質問に、MIGHTY CROWN結成秘話から活動休止の理由、そしてこれからのことなど率直に語ってくれた。

 

まずはインタビュー会場となった「2foods 渋谷ロフト店」が提供してくれた、パティだけでなく間に挟まれたチーズも含め、すべてが植物性の原材料で作られた「スパイシージャンクバーガー」を試食した二人。

 

 

 

海外で何度もプラントベースフードを味わってきたMASTA SIMONが「普通に本当にうまい」と太鼓判を押した味わいに、松尾も「お肉のゴロッとした感じもあるし、食べ応えもこんなにあるんですね」と驚きを隠せないでいた。ひとしきりハンバーガーを味わったところで、インタビュースタート。

 

世界に名だたる「MIGHTY CROWN」命名秘話

 

松尾:MIGHTY CROWNという名前の由来を聞いてもいいですか?

 

SIMON:まず、俺はまったく命名には関係してなくて。

 

松尾:え?

 

SIMON:弟のSAMI-Tがメンバー何人かといろいろなレゲエのアナログ盤を見ていて、「CROWNってカッコよくね」「MIGHTY CROWNじゃねえ?」みたいな感じで決まったんじゃないかな。

 

松尾:それは「そろそろ名前つけなきゃ」みたいな感じだったんですか?

 

SIMON:そうそう。MIGHTY CROWNになる前もレゲエクラブとかバーに出入りしていて、自分たちのクルーを作ろうよみたいな感じになって、それで名前が必要だからって。俺は多分そのとき海外に行っていたから、名前を決めているときにいなかったんだけど、SAMI-Tがメンバーの連中と考えて、ブワーッと降りてきてそれが決まったらしい。

 

松尾:らしい? 他人事ですね(笑)。

 

SIMON:俺その場にいなかったから(笑)。

 

松尾:「決まったよ」みたいな感じだったんですか?

 

SIMON:そう。「MIGHTY CROWNで行くから」「おお、いいじゃん」みたいな、そういう感じ。意外と「MIGHTY CROWN」って名前は世界に誰もいないから、いい名前がついたなって。

 

 

気づいたら32年

 

松尾:そもそも結成はどういう経緯だったんですか?

 

SIMON:当時、横浜のレゲエバーみたいなレゲエクラブに出入りしていて。そこで先輩のサウンドとか見て「俺らでやったら面白いよ」って。当時はけっこうみんな歌ってたんだよね。

 

松尾:SIMONさんもですか?

 

SIMON:俺もSAMI-Tもほぼ全員。

 

松尾:えー!

 

SIMON:そう。昔のサウンドはそういうスタイルだったの。いまはヒップホップのいわゆるDJみたいなセレクターがいて、MCがいわゆるサイドキックみたいな感じで回すんだけど、昔はセレクター1人であとは歌い手としてそのサウンドに所属する感じだったんだよね。

 

松尾:えー!

 

SIMON:80年代、90年代前半ぐらいまではそういうスタイルだった。

 

松尾:それはジャマイカも?

 

SIMON:世界的にそういうのが主流だったね。

 

松尾:ちなみにSIMONさんがいくつぐらいのときですか?

 

SIMON:18歳で結成だから、SAMI-T16歳でFIRE BALLのメンバーも15歳。そこからずっとやっているんだよね。91年結成だから、気づいたら32年目だね(笑)。

 

 

松尾:最初は何人だったんですか?

 

SIMON:何人いたんだろ? 俺、SAMI-TSUPER CRISSTRUTHFULa.k.a. STICKO)、JUN 4 SHOT、あと、FIRE BALLのメンバーの兄貴が俺と同級生でセレクターをやっていて。それが最初のメインメンバーみたいな感じ。

 

松尾:COJIEさんとはどこで?

 

SIMON:COJIEくんはニューヨークでSAMI-Tが知り合って。ニューヨークのフリーペーパーでレゲエクラブをバーッと見たときに、マンハッタンのけっこうイケてるレゲエクラブで日本人でレゲエを回しているDJ COJIEがいると書いてあって。そこから知り合って、23年ぐらい遊んでいて。

 

松尾:すぐじゃないんですね。

 

SIMON:COJIEくんは知識もすごくて。当時はレコードだからさ、持ってないレコードの曲はかけられないじゃん。COJIEくんはすげえヤバいのを持っていて、「COJIEくんをMIGHTY CROWNに入れたいんだよね」ってSAMI-Tが誘ったんだよね。それで、当時LAに住んでいた俺に電話がかかってきて、「COJIEくんいれたから」って。

 

松尾:いれたから? けっこうSAMI-Tさん勝手ですね(笑)。

 

SIMON:(笑)。

 

松尾:まあ、俺も「いいじゃん」みたいな感じで。ニューヨークに行くときにもいきなりCOJIEくん家に泊まっちゃったりとか、そういう感じだったね。1回ぐらいしか会ってないんだけど、「ちょっと泊まらせて」みたいな感じでいきなり行って、何か月か泊まらせてもらってみたいな。

 

 

メンバーで兄弟。SIMONとSAMI-Tの関係性とは?

 

松尾:兄弟でやるのってどうですか?

 

SIMON:すげえ大変だよ(笑)。

 

松尾:やっぱり(笑)。メンバーですけど兄弟じゃないですか。感覚はどっちのほうが強いんですか?

 

SIMON:どっちっていうのもないかな。まあ、兄弟だから一緒に30何年できたのかもしれない。意見が違ったら言い合いとかもしょっちゅうするし、外から見ると「またケンカしているあの兄弟」みたいな。

 

松尾:そんなに。

 

SIMON:でも別にケンカしていないんだよ。ただの意見の言い合いみたいな。「MIGHTY CROWNをどうよくするか」ということでの話し合いだから、そういう意味ではポジティブというか。なんか不思議だよね。プライベートもずっと一緒で、SAMI-Tが遊びに行ったりすると「あれ、兄貴は?」で、俺が行くと「SAMI-Tは?」みたいな。そういうのがずっと(笑)。

 

松尾:僕はコンビでお笑いをやっていて、兄弟ではないですけどずっと一緒にいて、プライベートっぽいときにも一緒にいる写真を撮られたりして……。「俺は今日はちょっといいや」とか、そういうのはないんですよね。

 

SIMON:いや、多分あるんじゃない?「今日は行かなくてもいっかな」みたいな(笑)。それはお互いにあると思うけど、プライベートも全部が混ざっちゃっているというか、仕事とプライベートの境目があるようでないっていうライフスタイルになっちゃっているから。

 

松尾:うわ。

 

SIMON:なんだろうね? はたから見ると「遊んでいるんじゃないの?」と思われることがけっこうあるんだよね。その境目がないから、不思議な感じ。生活の一部になっているというか、そのスタイルが音楽というか。

 

松尾:はたから見ていてそこがすごく不思議だなと思ったので。

 

SIMON:そうだよね(笑)。不思議だよね、確かに。

 

松尾:自然にそうなっているということですね。

 

SIMON:スケボーやったときもお互いにやっていたし、空手をやったときも一緒だったし、サッカーも一緒だし、いまはスキー。唯一やってないのはサーフィンとか釣り。

 

松尾:見ているとメチャなかよし兄弟だなと思って。

 

SIMON:なかいいのかな?

 

松尾:絶対なかいいですよ! なかよくなきゃできないですもん。

 

SIMON:まあそうだね。いろいろあるけど、結果やっぱりなかがいいんだろうね。

 

次回は初めてジャマイカに渡った時の忘れられないエピソードや海外での反応について赤裸々に語ってもらう。

 

▼MASTA SIMONのインタビュー動画はこちら!

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