日本のエンタメを変えるかもしれないMIGHTY CROWNプレゼンツ『横浜レゲエ祭』&レゲエクルーズ|MASTA SIMON インタビュー#3
「Project2」のテーマである“Healthy Junk”の精神をもとに、ゲストに潜む相対する中身、二面性にフィーチャーしていく特別インタビュー。
今回は、日本を代表する唯一無二のダンスホールレゲエ・サウンドであり、国境を越えて世界中のファンからリスペクトを集めるMIGHTY CROWNからMASTA SIMONをゲストに迎える。インタビュアーを務めるのは芸能界屈指のレゲエファンとしても知られるお笑いコンビ・チョコレートプラネットの松尾駿。 初めてジャマイカに渡った時の話や海外での反応について赤裸々に語ってくれたパート2に続き、今回は結成30周年に合わせて発表された突然の活動休止に合わせて行われる前代未聞の巨大なパーティーイベントへの想いや見どころについて熱く語ってくれた。
伝説の『横浜レゲエ祭』が赤レンガ倉庫で復活!
松尾:今年は12年ぶりに『横浜レゲエ祭』が開催されます。いやあ、これはすごいですよ。
SIMON:復活、そしてラストというね。
松尾:いろいろな想いが詰まったイベントだと思います。
SIMON:そうだね。
松尾:見どころというか、今回は2日間あるんですよね。
SIMON:うん。いままで2日間ってやったことなくて。しかもどうしても野外でやりたかったというのがあって。本当だったら去年が俺らのグランドファイナルだったんだけど伸びちゃって。レゲエ祭もいろいろな条件が合わなくてできなかったんだけど、今回はいろいろと許可が下りたから、「一発カマす?」みたいな感じで。今回はASOUNDとかYouth of Rootsとか、ほかに6バンドぐらい出たりするよ。
「VIBEZ OF YOKOHAMA」をコンセプトに、スケーターとかダンサーとか、絵を描くアーティストとか、いろいろなカルチャーのみんなにサポートしてもらって、いままでにないような感じで。
あとは、「FUTURE Of YOKOHAMA HIP HOP」という枠で、いままで出たことないHIP HOP勢のメンツで、いま横浜で活躍しているLeon FanourakisやSANTAWORLDVIEW、LEX、ralphというラッパーたちも出てくれる。けっこう普通に仲がよくて、みんなで飲みに行って遊んでいるときに「お前ら、レゲエ祭に出たら面白くない?」みたいな感じで誘ってさ。
松尾:そんなノリで決めてるんですか!?
SIMON:そんなノリで決めてる(笑)。
SIMON:ほかにも三木道三だったりCHEHONだったりPUSHIMとかRYO the SKYWALKERとかRUDEBWOY FACEとかも出るして、新旧が混ざった感じで。やっぱりそこがあってのシーンだと思うし、なんか面白いんじゃないかなって。
松尾:そんな贅沢なメンツが横浜赤レンガに集まるんすね。
SIMON:いやあ、赤レンガでやるの気持ちいいんだよね。2010年にも1回やったことがあって。
松尾:僕もそのとき行かせてもらって、すごく気持ちいいですよね。
SIMON:夜とかさ、夜景が「横浜」って感じですごくいいよね。
松尾:やっぱり聞かれますもん。「レゲエ祭行くの?」って。
SIMON:いいね。来てよ!
松尾:もう休みとってあります。
SIMON:おお、さすが(笑)。
松尾:開催発表があった時、すぐにマネージャーに「絶対になにも入れるな」って言ってあります。
SIMON:いいね。
松尾:もちろんでございます(笑)。
海に浮かぶ極上リゾート。超巨大クルーズ船でグランドファイナル
松尾:レゲエ祭もそうなんですけど、活動休止前の最後のビッグイベントがクルーズじゃないですか。
SIMON:そうだね。日本の地上のファイナルが横浜レゲエ祭で、グランドファイナルはクルーズ。まあ、日本ってクルーズっていう文化がそもそもないと思うんだよね。
松尾:ないですね。
SIMON:海外ではロッククルーズ、ヒップホップクルーズ、レゲエクルーズってけっこうやっていて、誰もやったことがないことを日本で最後にやりたいなって。
松尾:かなりデカい船なんですよね?
SIMON:みんなまだピンとこないと思うんだけど、サイズ的に言うと横浜ランドマークタワーを倒して、それよりデカいっていう。
松尾:ええっ!?
SIMON:18階建てだし、巨大なショッピングモールというかリゾートが海に浮いてる感じ。フェス好き、クラブ好き、音楽好き、カジノ好き、旅好きとか、なんか1個が当てはまれば絶対に楽しいはずなんだよね。
松尾:僕、仕事で(別のクルーズ船に)乗ったことあるんですけど、メッチャ楽しかったです。それが横浜から出港して?
SIMON:韓国の済州島と熊本を周って戻ってくる。
松尾:ずっとレゲエがかかっている?
SIMON:レゲエがほとんどなんだけど、ANARCHYやRHYMESTER、ZeebraとかのHIP HOP勢も乗るし。それ以外のエリアも何か所かあって、もうちょっとチルな感じのR&Bだったりソウルだったり、オールジャンルある感じ。どうせやるんだったら誰もやったことがないし誰もできない、俺らが一番ワクワクすることやろうよって。
レゲエのアーティストもヤバい連中をいっぺんに集めちゃおうみたいなノリで。これまでの歴史で、こんだけのジャマイカのアーティストをいっぺんに観たことないと思うし、この先10年、15年後も多分誰も呼べないと思うんだよね。けっこう気合が入ってる。
松尾:いや、これはレゲエシーンだけじゃなくて、日本の音楽史のなかでもなかなかのイベントですよ。
SIMON:日本では誰もやっていないから、新しいエンターテインメントのスタイルになるかもしれないね。
いままで世界中のいろいろなところに行って、海外のフェスとかクラブとか回ったけど、クルーズを超えるヤバさ、衝撃というのは味わったことがなくて。それぐらいヤバいから、これはやらなきゃダメだなと。どうせやるんだったらファイナルで、みんなの記憶に残るものというか、自分たちも「やってよかったな、楽しいな」っていう。松尾、これ来なきゃ絶対ダメだよ(笑)。
松尾:俺……、生放送とかあって行けないんすよ! 聞けば聞くほど、本当に……。これが何年か前だったら全然いけていたのに。
SIMON:なるほど。いま売れっ子だからね(笑)。まあでも、俺らすごい気合が入ってるし、楽しみにしてる。来れる人はぜひ来てほしい。
松尾:絶対行ってほしい、本当に。
SIMON:後悔は絶対にさせないというか、絶対に「行ってよかった!」ってなると思う。仕事を無理やり休んで上司に文句を言われて嫌な顔されても、奥さんや恋人に嫌な顔されたとしても、後悔だけはさせないと思うぐらいの企画だよ今回は。
松尾:めっちゃくちゃ行きたいです。まだなんとか……。
SIMON:可能性としては?
松尾:マネージャーを説得したいなと思ってます。
聞くだけで気持ちがアガるイベントだが、なぜこのタイミングでMIGHTY CROWNは活動を休止することを選んだのか。次回、突然の活動休止に納得がいかないチョコプラ松尾がその真相に迫る。
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