レゲエを愛と平和を宿したムーブメントに|Zendamanインタビュー#4

Project2」のテーマである“Healthy Junk”の精神をもとに、ゲストに潜む相対する中身、二面性にフィーチャーしていく特別インタビュー。

 

18歳で単身ジャマイカに渡りレゲエ修行を敢行、その様子を克明に映し出したYouTubeチャンネル「Zenda Mi Zenda」もレゲエファンを中心に注目を集めているレゲエDJZendamanに話を聞く。

 

インタビュアーは、自身のYouTubeチャンネルを中心に、HIPHOPとファンションカルチャーにまつわる情報を発信しているレイ。

 

最終回となる今回は、Zendamanがジャマイカで日々食べてきた愛すべきフードについて、そしてレゲエ愛とポジティブバイブスに溢れる今後のヴィジョンについて話してもらった。

 

 

無添加ジャマイカンフードで整うバイブス

 

レイ:食について意識していることと、ジャマイカと日本の食文化の違いについて教えてください。

 

ZendaMan:ジャマイカに住んでいるときは、さっき話をしたロッコン師匠のお母さんが作ってくれるご飯を毎日食べてたんだ。

 

レイ:どういった料理を作ってくれたの?

 

ZendaMan:まず朝は「ポリッジ」っていう、オートミールのおかゆみたいな。それに塩だけで、砂糖とかも入れない、ほぼ無添加な物を食べて。午後になったら「ストゥーチキン」という煮込みチキン料理みたいなやつと、「ライスアンドピース」というココナッツミルクで炊いた豆ごはんみたいなのがあって、それをセットで毎日食べていた。基本的に朝から夜まで全部ほぼ無添加。だからジャマイカにいるときは、スッゲエ体調がよくて。基本的に無添加のほうが体に優しいというか、自分のバイブスが整いやすいというか。日本はコンビニとかにおいしいものがいっぱいあるけど、後ろを見てみたら乳化剤やなんやら、人工甘味料とか保存料とかいっぱい入ってるじゃん。そういうのを食べすぎると、蓄積されて体の調子が狂うんだよね。俺はそういうものを食べないでジャマイカで生活してたから、日本に帰って来て一瞬でお腹を壊した。

 

レイ:オーガニックになっていたから、日本に来たらすぐ毒されたんだ。

 

ZendaMan:そうなの(笑)。必ずしも野菜だけを食べているわけじゃないんだけど。チキンは好きだから食べるし。基本的にあまり薬品を使ってないご飯を意識してるかな。

 

レイ:心と体はつながっているよね。

 

ZendaMan:そうですよ。すげえつながっているから。自分のパワーが出てくるところってそこじゃん。

 

 

レイ:ジャマイカ料理のなかで一番好きな料理は?

 

ZendaMan:やっぱりストゥーチキンかな。おいしいんだよ本当に。

 

レイ:ストゥーチキンのベースは何なの?

 

ZendaMan:ブラウンソースというトマトベースの、煮込みのときに使うソースだね。あとは基本的にはチキンのうまみ。日本でジャマイカ料理といったら「ジャークチキン」とか言われるけど、ジャークチキンは観光客用というか、道端で食べるホットドッグみたいな感覚だから、日常的に食べるものじゃないんだよね。

 

レイ:ちなみにプラントベースフードって知ってますか?

 

ZendaMan:知らないです。

 

レイ:俺もあまり詳しくないんですけど、動物性の食べ物を使わない代替食品。ビーガンや菜食主義というよりも、環境に優しいということに重点をおいてるフードのことみたい。

 

ZendaMan:じゃあジャマイカ料理にちょっと近いかもしれないですね。薬品を使っていないというか。

 

 

新しい音楽性を取り入れつつ、メッセージはポジティブ

 

レイ:今後の展望を教えてください。

 

ZendaMan:最近、復活した「横浜レゲエ祭」に出たんだけど、デカいイベントを通じていろんな人が集まってて。ラブを共有するというか、ポジティプバイブスだけの空間が生まれてたんですよ。そういう場所ではケンカなんて絶対に起きないし、ネガティブなものも生まれない。俺は自分の音楽はもちろん、イベントとかも通して心に愛と平和を宿しているようなムーブメントを作っていきたいと思ってる。

 

レイ:すばらしいね。新曲のリリース予定はありますか?

 

ZendaMan:ちょうど少し前に『NEW VIBRATION』という4曲入りのEPを出したんです。俺はライブではオールドスクールなスタイルのレゲエをやるんだけど、このEPはヒップホップのジャンルで出していて。アフロビーツとかレゲトンとか、最近の曲調を取り入れました。だけど、そこにもすごくポジティブなメッセージを入れていて。

 

 

 

Zendaman:『幸アレ』という曲が入ってるんだけど、つながっている仲間たちとのことを歌ってるんだよね。この先どうなるかわからないけど、やっぱり会えたときには乾杯したいし。お互いが持っている心というのを忘れないでっていう意味の曲なんだ。この曲はYouth of Rootsっていうルーツレゲエのバンドのボーカル、Kon Ryuと二人でコンビネーションしてるんで、それも聴いてもらいたいです。

 

▼ZendaManのインタビュー動画はこちら!

その他のマガジン

ルーツは札幌のストリート|SWAYインタビュー動画

団地の自販機前からラッパーの道へ|MonyHorseインタビュー動画

“氷河期時代”を振り返る |Charluインタビュー動画

梅田サイファーの不思議な関係性|KennyDoes、pekoインタビュー動画

名前の由来を公開|SANTAWORLDVIEWインタビュー動画

Categories

カテゴリー